社員ブログ

2015.03.26 建物・設備

【Mirai第2DC建設】防災設備実験講座に参加してきました

こんにちは。ミライネットの若原です。 

先日、能美防災株式会社 メヌマ工場見学に参加してきましたのでその様子をお届けします。 

 火災予兆検知システムの実験 の様子からです。 
データセンターでの火災はケーブル等の電気火災が多く、一気に炎が上がるような火災は少ないようです。ブスブスと煙を上げ始める段階でいち早く発見する事がきわめて重要です。 

実験ではラックに見立てたケースに過電流によるケーブル火災を発生させます。 



サーバルームは空調システムの大量の循環気流の影響により、煙が天井に蓄積されず室内全体に拡散されるため一般的な天井設置の煙感知器では検出に時間がかかりますが数分後、火災が発生しているか分からない状態で


ピピピといった電子音がなり超高感度煙検知器は検知しました。

その後、一般的な天井設置の煙検知器での検知を待ちましたが、ケーブル火災では反応せず、
直接火を焚き 



空調を運転させ様子を見ましたが、、、、、、、、、、、、、 



煙で見通しが悪い状態でも一般的な天井設置の煙検知器では検出せず時間切れとなってしまいました。 
超高感度煙検知器反応状態であれば、火災の初期状態を発見拡大を防ぐことができると身をもって感じました。 


続いて、 火システム(窒素ガス消火)の実験 の様子です。 

万が一の火災発生時には水損被害を防ぐためデータセンターの多くではガス系消火システムを採用しています。
大気の酸素濃度は約21%で、消火用の窒素ガス放出により12.5%程度に低下させることにより消火する仕組みです。

能美防災様の説明では窒素は大気中の約78%を占めているので、普段接している気体で安全との説明がありました。 
また、労働安全衛生法にある酸欠の定義は18%となりますが、作業環境条件として定められたもので本実験では12.5%と低い酸素濃度ですが短時間での安全性は確認しているとの事で
窒素ガス放出後のサーバルームへ緊張しながら入室です。 



みんな無事です!生きています。
この状態で
ライターで火がつかないか試します。 




火がつくだろうと何度も何度もためしましたが、、、、火はつきません。 
ちなみに、サーバルーム外ではもちろん火がつきました。(ライターにトリックは無いようです)


技術的な詳しい資料は能美防災様HP上の

火災予兆システム

窒素ガス消火システム
をご参照ください。
能美防災のスタッフの皆様、貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。

最後に
 今回、見学させていただきましたシステム  
・超高感度煙検知器 
・N2消火システム 
はミライネットデータセンターパークにもちろん装備されていますので
皆さんご安心下さい!