水都大垣でのデータセンター液状化対策
こんにちは。
ミライネット技術部の大澤と申します。
今回は現在建設中のデータセンターで採用されている液状化対策についてご紹介したいと思います。
一言で言えば地盤が液状化になり、建物の崩壊を引き起こす現象ですが、ここではもう少し掘り下げてご説明していきたいと思います。
まず、地盤は土や砂だけでなく水や空気が均等に混じりあっています。そこで大きな地震が起きるとどのような現象が発生するのか?
順を追っていきます。
0.地盤には土や水が含まれています。
1.大きな揺れによって地盤に含まれている砂粒や水との結合が失われます
2.結合が失われた後、砂粒と水との分離が始まります
3.砂粒は沈下し、水だけが地上へ噴出します
これにより、建物の沈下や崩壊を引き起こします。
今回建築中の大垣市は広大な濃尾平野の北西に位置し、古くから地下水の豊富な地域で「水都」と呼ばれています。
しかし、濃尾平野の地盤は揺れに弱く、更に大垣市は地下水が豊富にあるため、地盤沈下が起こりやすいと言われています。
そこで、ミライネットでは液状化対策として、TOFT工法を採用しました。TOFT工法とは、 最初に地盤を格子状に堀削し、セメント系の材料を用いて埋め戻す手法です。(TOFT工法について詳しくはこちらを御覧ください)
下記の写真は先日、建築中の様子を見学させて頂いた時ものです。既に格子状に囲っていることがお分かりでしょうか?
この手法により、地盤を小さく囲うことで、変形を防ぎ、液状化を防止することが可能です。
既に阪神大震災や東日本大震災で、TOFT工法が採用された建物に液状化の被害は見られなかったそうで安全性が高いことが証明されています。
また、進展があり次第、建設の様子をお届けします。