社員ブログ

2025.08.08 中の人の日常

【MiraiNet】つい長居してしまう場所

人の体温を超える気温が珍しくなくなってきました、夏真っ盛りですね。
先日昼間に外で10分バスを待っている間に命の危険を感じました。
管理部の和田です。

暑い暑い夏の休日、皆さんはどう過ごされますか?
夏に限らず、私は本屋でだらだらと時間を溶かすのが好きです。
もちろん時間を溶かすことが目的ではなく、ちゃんと本を買うのが目的ではあるのですが
ネット通販で注文したり、電子書籍を読んだりもできますが、涼しい書店でずらりと並んだ本を眺めながら買うものを選ぶ時間が好きです。

夏の書店と言えば児童書ゾーンの読書感想文コンクール課題図書と、文庫ゾーンに並ぶ各出版社の「夏の文庫フェア」ではないでしょうか。
毎年、定番の作品がカバーの装丁を変えて並んでいると、「来たなこの季節が…」と感じます。
既に読んだことのある作品でも、カバーが綺麗だとうっかり手に取ってしまったりもしませんか?

文庫といえば、「手軽なサイズで、お財布にも優しい」そんなイメージを持っていました。
しかし最近の物価上昇の波にのまれて、本もしっかりと値上がりしています。
電子書籍の流通も一因なのかもしれませんが、本はすっかり贅沢品になってしまいましたね。
文庫本は昔は600円程度で買えていたはずなのに、今や1,000円を超えるものもあります。

それならばいっそ単行本の方がと思い売り場を移動すれば、ソフトカバーの単行本が増えているのもまた悲しい。
個人的には本の世界観に合わせて選ばれたであろう紙質やフォント、カバーの手触り、カバーを外した時の表紙の美しさ、背表紙の装飾、しおり紐などのこだわりを感じられるハードカバーの単行本が大好きなのでなかなかに切ない気持ちになります。
どうせ贅沢品なのであれば、装丁の綺麗な本を買って満足感の得られる贅沢をしたいものです。

休日のささやかな楽しみを書き綴るつもりが悲しみのお話になってしまいました。

本が贅沢品になったとしても、(値段も含めた)様々な移ろいも楽しみに
書店通いは続けてしまうのだろうなあと思っています。