社員ブログ

2021.05.14 中の人の日常

【MiraiNET】 映画紹介:永遠のジャンゴ(ネタバレ注意)

こんにちは。ブログ投稿は初になる、技術部運用チームの水野です。
COVID-19の終息が見えない中、如何お過ごしでしょうか。

私が家で過ごす時のお供は主に音楽と映画(たまにお酒も)なのですが、
今日は両方の視点から見た作品をご紹介させて頂きます。


・永遠のジャンゴ(2017年製作/フランス)
ロマ音楽とスウィング・ジャズを融合させたジプシー・スウィングの創始者として知られる伝説のギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトの伝記映画のお話です。

舞台はナチスドイツ占領下のフランス、1943年に遡ります。
その頃、既にドイツでもギタリストとして名を馳せていたジャンゴだけに、ナチス関係者でさえもその演奏を聴いてみたいという誘惑に抗う事が出来ず、将校が参加する晩餐会にジャンゴを連れてきて無理矢理に演奏をさせる事になるのですが、そこは当時の政権への配慮とロマ民族への抑圧により散々たる演奏条件が付けられます。

「食事中の音は小さく、会話の邪魔は禁止」
「キーはメジャーで、ブルースは禁止」
「ブレイク、テンポの速い曲は禁止」
「シンコペーションは5%以下」
「ギターソロは5秒以内」

これで、どうやってスウィングを演奏しろと。。。!?

そんな条件を付けられてしまうのですが、演奏が進むに連れて段々とそれを破っていくジャンゴ。
そこで起きた反応と言えば、彼の音楽を体験したナチス将校が「思わずダンスを踊った事実」で有り、
そのシーンが非常に印象に残る作品でした。


映画として大きな盛り上がりのようなシーンは希薄なのですが、映像と音楽が融合した事によって「魅せる」作品に仕上がっている事と、いわゆる「戦時中を分かりやすく描いた映画」では無く、戦争の裏側に有る不気味さや冷酷なナチスの描写が非常に独特で有り戦争が絡む映画としては珍しい切り取り方である印象を受けました。

ローゼンバーグ・トリオが監修・演奏したサウンドトラックも大変に素晴らしい作品なのでお勧めです。

私がジャンゴ・ラインハルトの音楽を初めて聴いた時から15年(?)ぐらい経っているような気がするのですが、未だに良く聴いているアーティストの1人で有り、永遠の存在でも有ります。

音楽って本当に素晴らしいですね。



Django(CDへのリンク)
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